コンピュータウィルス検出ソフトをインストールした場合、メールの設定がその検出ソフトによって書き換えられる場合があります。 ここでは、代表的な例として、Symantec社のNortonAntiVirusをインストールした場合、またはトレンドマイクロ社のウィルスバスター2001をインストールした場合が、なにもインストールしない場合の設定とどう違うのかをOutlookExpress5.5の場合で比較しています。 設定が書き換えられる場所はいずれも共通しており、メニューからたどると「ツール」->「アカウント」->「メールタブ」->「プロパティボタン」->「サーバタブ」の設定です。 まずは、どちらもインストールしていない場合であれば、以下のようになります。 "username"は各自のユーザ名(ログイン名)と置き換えて考えてください。 ![]() つずいて、NortonAntiVirusをインストールした場合。 ![]() メールソフトがNortonAntiVirusのコンポーネントに問い合わせを行うと、AntiVirusがメールソフトの代わりにサーバに接続し、メールを中継します。 最後にウィルスバスター2001をインストールした場合。 ![]() この場合も、自分のパソコンの中に常駐しているウィルスバスターのコンポーネントがメールを中継する形でメールの受信を行います。 上記の通り、これらのソフトは、自分自身を経由してメールサーバへの接続を行うように設定を書き換えます。 そのため通常、これらのソフトをインストールした場合には、コンピュータ起動時に自動的に起動されるように設定が行われますが、何らかの理由により「起動していない」あるいは「終了している」場合には、メールソフトが「サーバへの接続は失敗しました。」の様なエラーメッセージを表示し受信を中断してしまうことになります。 故意にソフトを停止している場合であれば、ソフトを実行してください。 原因不明でそうなっている場合には、一度ウィルスチェックソフトを「アンインストール」し、必要であれば再度インストールを行ってください。 また一部のコンピュータウィルスはこれらのソフトに感染し、機能を無効化してしまう場合があることが判っています。 無効化されたウィルスチェックソフトはメールのチェック、ウィルスデータのアップデートなどが出来なくなることが多く、また特定のウィルスではウィルスチェックソフトを販売している会社のホームページへのアクセスも出来なくしてしまう物が存在しています。 従いまして、ウィルスに感染してからこれらのソフトをインストールした場合には、正常に動作しない場合があります。 ウィルスチェックソフトをインストールして、インターネットへの接続や、メールの送受信に不具合が出るようになった場合は、コンピュータウィルスにすでに感染していると考えた方がよいでしょう。 その場合、最良の手段は、データのみをリムーバルメディア(CD−RやMO)に保存し、ハードディスクをフォーマットして1からセットアップし直すことです。 |